ゴール設定

最も潜在能力を引き出すゴールとは?!

コーチングにおけるゴール設定の仕方はとてもシンプルで、シンプルがゆえに多様性と可能性を秘めているわけですが、その設定方法のルールは3つあります。

1.ゴールは「現状の外側」に設定する

2.心から望むこと、成し遂げたいことをゴールとして設定する

3.ゴールは人生(や組織)の各方面にまんべんなく設定する

今日のブログは1つめのルールに関する話題なのですが、「ゴールは現状の外側に設定」するわけです。

「現状の外側」というのは、文字通り、「現状のままでは絶対到達・達成できないようなゴール」「今の自分が大きく変わらないかぎり到達しえない世界」「今の段階では達成方法が皆目見当もつかないようなゴール」などと表現できます。

理由を簡単に説明すると、そのような現状の外側のゴール設定にしないと、与えられた人生、その潜在能力を存分に活かし、引き出すことができないからです。人生を100%謳歌する可能性や機会を大いに失ってしまうからです。

もし、身近で達成可能なのが明らかに分かるようなゴール、いわゆる現状の内側のゴールを設定してしまうと、もしくは、目標やゴールそのものを設定しないでいると、それは現状を肯定することですから、今の人生の延長線上の未来しか訪れないことになります。私たちの可能性や将来性、無限性に蓋をしてしまうことに他なりません。

要するに、刺激のないマンネリ化したつまらない人生になってしまうのです。

ですから、コーチングでは必ず、「現状の外側にゴールを設定」をするのがルールになります。


人間の脳の働きを考えた場合、現状の外側のゴールというのは、じつはそう容易なことではありません。

人間の脳には志向性があって、よく「無意識は自動操縦装置そのもの」というような比喩がなされますが、「人は、頭の中の明確なイメージに向かって勝手に進む」という性質があります。これを「目的的志向(もくてきてきしこう)」といいます。

ちなみに、「明確なイメージ」というところが非常に重要なポイントで、明確でないイメージの場合、それは夢想というか空想の域を脱しないものとなり、潜在意識はそのイメージをスルーしてしまいます。

本質的に言えば、「人は、脳内のリアリティに従って判断し行動をする存在」であって、リアリティが与えられたイメージは、その人にとってホンモノの向かうべき行先になるということです。

しかし、現状の外側のゴールというのは、一般的に、明確にできないことがほとんどです。

現状の外側というのは、今の自分から想像もつかないような遠くにある世界のことですから、明確にできないのが当然なのです。

脳は行先を明確にしなければ、その本来の指向性を発揮できないのは、先に述べた通りですから、ここに矛盾が生じてしまいます。


例をひとつ挙げましょう。

「この世界を幸福で満たす(この世から貧乏をなくす)」なんてあまりにも壮大で、利他的で、現状の外側すぎるゴールを設定した場合、あなたはそのような世界の姿を明確にイ頭の中で描写、イメージすることができるでしょうか。

そのようなゴールの達成方法や、過程・手段がありありと臨場感を伴って、すぐ目の前にあるかのごとく、想像がつくでしょうか。

この例はあまりにも極端ですが、しかし、現状の外側の世界ほど明確にイメージしずらいということは、伝わるのではないかと思います。


松下電器の経営理念「水道哲学」

産業人の使命は貧乏の克服である。そのためには、物資の生産に次ぐ生産をもって、富を増大しなければならない。水道の水は価(あたい)あるものであるが、通行人がこれを飲んでも咎(とが)められない。それは量が多く、価格が余りにも安いからである。産業人の使命も、水道の水のごとく、物資を無尽蔵にたらしめ、無代に等しい価格で提供する事にある。それによって、人生に幸福をもたらし、この世に極楽楽土を建設する事が出来るのである。松下電器の真使命もまたその点にある。


これは天才経営者で知られる松下幸之助の「水道哲学」と呼ばれるものですが、この文章を読むと、単に「この世界を幸福で満たす(この世から貧乏をなくす)」というゴールよりは、だいぶリアリティが増して、湧いてきたのではないかと思います。

と同時に、真の天才というか成功者というのは、このように壮大すぎる世界観を頭の中に明確なイメージとして持っていなければ、そのような大成功と成果を絶対に手にすることができなかったという重要なエッセンスが、ここには垣間見れます。

「人は、イメージできないことは、達成しようがない」ということもありますが、『人間の能力や成果とは「できる」と思うことによって発揮され、成功の大きさとは、いかに大きく高い目標に対して「できる」と確信することができるかにかかっている』のです。

人の人生はすべて、心の在り方、その人の持つリアリティによって決まるのです。


さて、現状の外側という大変明確にしづらいゴールを設定したら、では、どうするのかというと、

・ ゴールの世界までの中間地点をサブゴールとして設定する

・ せめてゴールの世界にいるはずの自分の在り方やセルフイメージを明確にする

・ 少しずつでもゴールの世界の一部分、構成要素を明らかにする

などという手段を講じることが必要不可欠になります。

はじめてこの話を聞く方は、少し複雑に感じるかもしれませんが、これがコーチングにおける正しいゴール設定とゴール達成の方法になります。

「サブゴール」について、詳しくはこちらをご覧ください。


ここで、前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、ブログのタイトルにあるように、最も潜在能力を引き出すゴールとは、じつを言うと、「世界最高」を目指すゴールなのです。

「世界のトップ○○」「世界で最も○○」「世界に名の通った○○」「○○の神様」「私はミスター○○」「私たちは世界最高峰の○○」「私たちは地球上で最も○○に貢献する」「ワールドクラス(世界に通用する、世界的な、国際的レベル)」「人類の至宝となる○○」などと言い換えてもかまいません。

ちなみに、Amazonの企業理念が「地球上で最もお客様を大切にする企業」になっていますね。


こうしたゴールは、以下の2つの点で優れています。

ひとつめは、ゴールは遠く高いほどいいわけですから、人生をかけて、一生をもってして目指すような「世界最高」というゴールは、現状の外側のゴールとしてはひとつの理想形になり得ることです。

この世には、一生をかけてでも到達というか超えられそうにないと思えてしまうような偉人や賢人、大成功者が過去も含めて、非常に多くいるものです。

その人たちを思い描きながら、世界最高峰を目指すわけですから、それはそれは壮大なゴールとなるはずです。

ふたつめは、明確さ、リアリティという点で優れています。

ゴールはなるべく明確でなければなりませんが、それはなかなか難しい。しかし、世界最高というゴールは、ゴールとしては非常に明確です。

多くのロールモデルとなる人たちやその成果が、世の中には多く溢れていますから、世界最高というゴールの世界観とはこういうものなんだというイメージを持ちやすいのです。


「世界最高」「世界で最も」という壮大なゴールは、あなたの心の中でひっそりと、そして強く明確に信念を抱けばいいのです。

ゴールは、むやみに他人に話すべきではないからです。ゴール達成を邪魔してくる人、「そんなの無理に決まってるでしょ、何言ってるの、頭大丈夫?」などと言って、エフィカシーを下げてくる人が多く現れるからです。

こういったところも、コーチングにおける重要なエッセンスであり、「マインドの上手な使い方」なのです。


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