この記事は、運気の最終法則である「バランスの法則」について解説します。
上級編ということで、運気の基本を飛び越えて、宇宙の究極真理について解き明かします。
そして、かなりの立ち入った内容にも踏み込みます。この先を読まれる方は、人生に対する真剣さと覚悟をもって、読み進めてください。
運気の基本は、下記のリンク記事をご参照ください。
バランスの法則概論
バランスの法則 原則編
この世界は、運気やエネルギーの”バランス”によって成り立っています。
バランスが崩れると、崩れた秩序を元に戻そうと、猛烈に強いエネルギーコントロールが働き、バランスを整えようとします。
私たちがバランスの法則に抗(あらが)うことはできません。私たちにできることは、抗うことではなく、バランスの法則やこの世の真理を正しく理解し、バランスの法則に則って、真っ当に生きることだけです。
バランスの法則に逆らうようなことをすれば、それは天地自然の摂理に逆らうことになりますから、天や運気に見放され、いずれ必ず人生がめちゃくちゃに陥ってしまいます。
その末路はこの世の地獄です。俗に言う、「罰(バチ)が当たる」のです。
莫大な富を築き、または地位や権力の頂点に上り詰め、一時期は脚光を浴びて大成功を収めたかのように見えた人たちが、その後いつしかパッタリとその人の姿や話を見聞きしなくなったということが、世間にはよくある話です。
彼らは、バランスの法則に抗った”一時期だけの大成功者”ゆえに、バランスの法則が発動し、その後の人生が激変し、大変なことになります。
よく見られるパターンが、「自殺」「他殺」もしくは「牢獄・無期懲役行き」です。
1923年、シカゴのエッジウォーター・ビーチ・ホテルに、その当時世界でもっともリッチな資本家8人が集いました。なにせ彼らが動かしているお金の総額は、当時のアメリカ政府の予算を超えるほどだったのです。
彼らの肩書はというと、
世界最大の鉄鋼会社の社長
北米最大のガス会社社長
小麦投機の第一人者
ニューヨーク証券取引所社長
米国政府閣僚メンバー
ウォール街の空売り投機の第一人者
世界最大の独占企業のトップ
国際決済銀行頭取
これらのメンツを見れば、まさにその会合は、世界でもっとも成功した人たちの集いであったといっても過言ではありません。彼らは間違いなくお金を稼ぐ秘訣を見出した人たちであったのですから。
さて、その会合から25年後、この大成功者たちがどうなっていたかというと、
- 世界最大の独立系鉄鋼会社の社長であったチャールズ・シュワプは、晩年5年間の借金生活の末に破産して逝去。
- 北米最大のガス会社社長ハワード、ホプソンは精神に異常をきたしてしまう。
- 小麦投機の第一人者アーサー・カットンは破産して外国で客死。
- ニューヨーク証券取引所社長リチャード・ホイットニーはシンシン刑務所へ収監。
- 米国政府閣僚のアルバート・フォールも刑務所へ収監。死期が迫ったことで恩赦を受ける。
- ウォール街の空売り投機の第一人者ジェシー・リバーモアは自殺。
- 世界最大の独占企業のトップ、アイバー・クリューガー自殺。
- 国際決済銀行頭取のレオン・フレイザー自殺。
この8人の世界トップクラスの成功者たちは、お金を稼ぐ術に長けてはいましたが、真の意味での人生の豊かさを得る術を知らなかったのです。
(中略)
確かに、先に紹介した8人は道を踏み外してしまったかもしれません。しかし、経済的にとても裕福で幸せな人生を謳歌し、自ら築いた資産を社会の発展のために活用している人たちが大勢いるのです。彼らはとても健全で、バランスのとれた人生を送っています。
ボブ・プロクター 著「You were Born Rich」p31より引用
バランスの法則 理論編
作用・反作用の法則
バランスの法則の基礎編として、もしくはバランスの法則の前提条件として、「作用・反作用の法則」があります。
「自分の放ったものが自分に返ってくる」という法則
投げかけたものが返ってくる。投げかけないものは返らない。
与えたものが与えられる。与えない者は与えられない。
感謝すれば感謝される。感謝しなければ感謝されない。
大切にしたものから大切にされる。大切にしないものからは大切にされない。
愛すれば愛される。愛さなければ愛されない。
嫌えば嫌われる。嫌わなければ嫌われない。
裁く者は裁かれる。裁かない者は裁かれない。
許す者は許される。許さない者は許されない。
バランスの法則
「作用・反作用の法則」と「バランスの法則」は表裏一体の関係にあります。
作用・反作用の法則は、この世の真理であり、見かけ上というか表面上この世界の秩序を形成しているように見えます。というより、大変分かりやすく、見通しがよいので、このブログサイトでも過去に何度か登場しています。
運気を高めるとか人生を好転させるといった場合、作用・反作用の法則をしっかりと理解するだけで、相当な人生そのものの指針となるはずです。
しかし、この世のあらゆる事象をより高い視点で深く理解し、見通し、運気を本質的に見直したり修正を加えるといった状況に迫られたとき、上記の作用・反作用の法則だけでは足りません。
もっと根源的な真理・法則があって、それが「バランスの法則」なのです。
自分が宇宙(人々や社会)に対して発したポジティブとネガティブな事象やエネルギーの総量、そして自分が宇宙から受け取ったポジティブとネガティブな事象の「全ての総量が±0」でバランス・均衡が保たれるという、この世の真理・宇宙の最終法則が「バランスの法則」です。
この法則は別名、「正負の法則」とか「陰陽の法則」などとも呼ばれます。
お金持ちが不幸であるパターンが多いのは、授かった富や豊かさという正の要因と、不幸の負の要因とが重なって、「バランス(±0)が保たれる」法則が働いているからです。
バランスの法則の本質とは、
- 何かを手に入れたら、自身の持ち得る富や豊かさを分け与える必要がある
- 何かを手にしたら、何かを発したり手放さなければならない
ということを意味します。
バランスの法則事例研究
事例研究1: 働かざる者食うべからず
ある不動産投資家(資産家)の話です。
その人は多くの賃貸マンションを所有し、それを人に貸すことで、家賃収入という不労所得・権利収入があります。世間一般に言う、特に労働をしなくても十分な収入があり、生活には全く困らないのです。
傍から見たら大変うらやましい限りだと思います。しかし、じつはその人には非常に大きな悩みと不思議な現実があります。
その人と結婚する女性は、皆必ず亡くなるのです。
その男性は結婚した女性にこう言います。「もう働かなくたっていいんだよ、僕たちには十分なお金があるんだから」
男性は、ほとんど何もしなくてもかなりの収入と時間がありますから、女性が欲しいものは何でも買い与えます。服やおしゃれ、豪勢な食事、何の不自由もない高級マンション、絢爛豪華な生活です。
そして、その女性には容赦なくバランスの法則が働きます。要するに、富や豊かさを受け取るばかりの慢心な生活環境に陥り、「与えられる」ばかりの人生になってしまうのです。
バランスの法則とは、発したものと受け取ったものの総量が均衡を保つ真理ですから、富を受け取るばかりで、社会や人々に対し還元であるとか、価値を提供する、「与える」という名の何かしらの社会貢献をきちんとしていかないと、天に命まで奪われてしまうのです。
事例研究2: お金持ちの不健康
若い頃は熱心に熱心に働き、そして貯金し、40代にもなれば結構な資産を築いてしまうという人は、世の中ざらにいます。
人がある程度の蓄えや資金、資産を持つようになると、バカな人は浪費や贅沢に走りますが、堅実な人は、自然に投資や資産運用に興味を持ちはじめ、それらを真剣に学ぶようになります。
そして「お金に働かせる」という勘所、いわばお金の奥義をマスターし、さらなる資産を築きます。
こういう人たちはお金の使い方に熟知し、お金を大切にしますから、多少の贅沢はすることもありますが、基本、無駄遣いなど一切しません。
投資マインドがしっかりと根付き、「このお金をどう使うと、どう自分に還元されるのか」という視点で、物事の成り行きとお金の流れをしっかりと見ています。
こういうタイプの人たちに晩年に多いのは、「病気」です。
お金を大切にしたいあまりに、お金の守りに走りすぎて、他人を喜ばせるようにお金を使ったり、生き金の使い方に盲点を築いてしまう場合が多々あるのです。
そうすると、自身が持ち得る天から授かった富と、その後の人生で世間や社会に対して与える豊かさとのバランスが崩れ、バランスの法則が働き、健康を害します。あるいは、「息子娘を病気や事故で亡くす」という場合も少なくありません。
ある程度自分が成功した上は、自分も成功しつつさらに人にも成功させるために、その余力を割くことが成功者の社会的責務である。また自分の成功を大成せしむるゆえんでもあることを忘れてはならない。
それには有意義な仕事に資金を出してやることもあろうし、微力な者に力を添えてやることもあろう。とにかく、世の中で自分だけよければ、ほかはどうなってもかまわぬということでは満足な世渡りはできない。
(中略)
金の出し方に一つの注意がある。それは当時として出せるだけの金を出し、それ以上出すことの予約をしてはならないことだ。何もかも一時金がよろしい。
(中略)
有意義な仕事を助けるために出す金も、僅かの金だからとて、この先毎月いくらずつ出すとか、何ヶ年賦にして寄附するとかいう予約にすることはどうもまずい。
時勢の変転につれて、自分のふところ工合も変わってくるから、約束の実行が苦しくなったり、惜しくなったり、ときには不可能になったりする。
そればかりではない。いったん約束すると、先方はそれを当てにもするし、また既得権としてムリヤリ要求してくる。こちらも気持ちよく出すはずであった金が、しゃくにさわって渋々出すことにもなり、お互いの仲が気まずくなる場合も出てくる。
そこで私は、こうした奉仕出資にも、そのときどき、出せるだけのものを出して、先々の約束は一切しないことにしている。
最後にもう一つ大切なことがある。
それは、要するに財産は社会の寄託で、財産を多少でも築き上げた者は、税務署へ納める税以外に、またそれに相当する「社会的財産税」(文中、社会的奉仕や寄付の意)を覚悟すべきことである。
本多静六 著「私の財産告白」p82より引用
引用文中、「社会的財産税」こそ、バランスの法則を象徴しています。
事例研究3: 大富豪・大成功者の寄付
2014年12月、Facebook CEO「マーク・ザッカーバーグ」氏は、自身の持ち株であるFacebook株の99%にあたる450億ドル(約5兆5350億円)分を売却し、なんと寄付してしまいました。
このニュースは当時、大々的に報じられ、世間を騒がし、脚光を浴びることになりました。
さて、彼はなぜ、そんなにも多額のお金を寄付する必要があったのでしょうか。
ザッカーバーグ氏は、私はお会いしたことはありませんが、おそらく、相当にお金の法則や帝王学に精通し、きわめて頭の良い方だと伺えます。間違いなく、お金の英才教育を受けています。
彼がこれほどの多額のお金を寄付したとき、じつは、「念願の子宝に恵まれた」のです。
バランス法則は、受け取りっぱなしは許されません。
彼にとって念願の子宝を天から授かったわけですから、幸福や豊かさを受け取った分、何かを手放さなければなりません。それが寄付だったのです。
この判断はきわめて正しく精緻です。もしこの寄付を行わなかったら、facebook社の命運か、家族問題・健康問題などが生じていた可能性があります。
マーク・ザッカーバーグ氏は、真の天才だと思います。今後もFacebook社は、彼が組織を率いている限り、大いなる成功を重ねていくに違いありません。
まとめ
じつは、大金持ちや大富豪ほど、人知れず、大きな困難や悩みを抱えているものです。お金持ちほど幸福ではない不運な場合が結構な割合で存在します。幸福な金持ちは少ないのです。
例えば、「自分や家族が病気である」とか「子供を事故で早くに亡くした」「家族が死別した」などの例がよく見られます。
この世の真理に「バランスの法則」というものが存在します。
宇宙におけるエネルギー保存則で、「作用・反作用の法則」の裏側の側面、というより、より根源的な宇宙の真理になります。
自分が宇宙(人々や社会)に対して発したポジティブとネガティヴ、そして自分が宇宙から受け取ったポジティブとネガティヴな事象の「全ての総量が±0」でバランス・均衡が保たれるという宇宙の最終法則です。
お金持ちが不幸であるパターンが多いのは、授かった富や豊かさという正の要因と、不幸の負の要因とが重なって、バランス(±0)が保たれる法則が働いているからです。
バランスの法則とは、「何かを手にしたら、必ず、何かを手放さなければならない」ということを意味します。
この法則は別名、「正負の法則」とか「陰陽の法則」などとも呼ばれています。