お金

年収はゴールにはならない?!

ゴール設定は”ノリ”と”勢い”で


ゴール設定は、ノリと気分と勢いで、気軽にどんどん設定していった方がいいと思います。

誰かに見せて宣言するわけでもありませんし、途中でゴールを変えていけないわけでもありません。いくらでも後から、ゴールの更新だってできます。

あまり難しくゴール設定を真剣に考えすぎて、結局なにもゴール設定できなかったというのが最もよくありません。

ゴールが設定できないくらいなら、いっその事、ノリでも勢いでも気分でもいいから、自由にゴール設定すべきです。仮のゴールでだっていいのです。


ゴールが設定できないということは、今の自分が現状維持でもって、そのまま永遠に続くことになります。

そうだとすると、真の自分の豊かさとか幸福の追求など一生かないません。概ね、私たちは他人や社会から敷かれたレールや刷り込み、洗脳の下で幼少期を過ごします。

そして、その単なる延長が、今の人生である可能性が非常に高いのです。

ですから、一刻も早く、その呪縛と思い込みの毎日から解き放たれるためにも、とにかく、なるべく遠くて高いゴール設定が必要です。

ゴールは仮でもいいのです。なんだってゴールになり得るのですから、コーチングのスタートは特に、思い切ってゴール設定をしていってほしいところです。

ひとたびゴールが設定されれば、マインドは変わりはじめ、見える世界や視点も変わり、新たな人生の切り口・扉が開かれます。

それが狙いなのですから、最初のゴール設定はノリと勢いでも構わないわけです。


以下のワークは、ゴール設定に大変役立ちます。

年収はゴールになるかならないか?


さて、自由にゴール設定といったときに、やはり「お金」は大変重要なテーマとなるはずです。何をするにもお金はかかりますからね。

特にコーチングの場合は、”遠慮や躊躇なく”が基本ですから、かかるお金も大きなものになりがちです。

ですから、このブログでも積極的に、お金に関する記事を書いています。

お金に関する記事の一覧はこちら


お金や人生に関わるゴール設定を考えるとき、「年収をゴール設定する」ということも当然考えられます。

じつは、これに関しては賛否両論があります。

「年収をゴール設定せよ」という意見と、「年収はゴールにはならない」という意見です。


私自身の意見を先に述べさせてもらえば、こうなります。

年収のゴール設定はその人の自由。してもしなくてもいい。

年収をゴール設定したいかどうかは、その人の人生観や、そのときの生活環境・生活水準にもよる。


ただ、年収をゴール設定する場合のメリットとデメリットを考えると、「年収をゴール設定する」素晴らしさというのもあれば、「年収をゴール設定するな」という意見の理由と中身にも価値があります。

両者を鑑みて、最終的に年収をゴール設定するかどうかを決めてみたらいいかと思います。

年収をゴールにするメリットとデメリット

年収をゴールにするメリット


まずはメリットの方から行きましょう。

単純に、このゴールは分かりやすいというのがあります。そして、このゴール設定の最も価値あることは、「ゴール設定した世界や、将来の自分の姿のイメージとリアリティを築きやすい」ということが考えられます。

他ならぬコーチングの創始者であるルータイスが、年収をゴール設定することを薦めています。

コーチングの生みの親で、その大家が「年収をゴール設定せよ」と言っているのですから、それでいいじゃないと思う人がいれば、おっしゃる通りだと思います。

私もまったく異論はございません。


例えば、「年収を1億円にする」とします。

そうするとコーチングの場合、次にすべきことは、「ではその世界はどういったもの?」というイメージを膨らませることになります。

コーチングにおけるゴール達成技術の根幹、マインドの上手な使い方とは、「ゴールの世界のリアリティ、臨場感を頭の中で徹底的に強化する。ゴールのリアリティを高めることに心血を注ぐ」ということだからです。

そのために、「ビジュアライゼーション」や「アファメーション」を駆使します。


年収が1億円の生活をリアルにイメージをします。以下のような例を参考にするといいと思います。

  •  どういう家に住むか
  •  どういうクルマに乗ろう
  •  家族とはどのように向き合い生活するか
  •  友人や仲間を喜ばせたい
  •  お金はどう使うか、何に使うか
  •  社会に対する貢献はこうしよう
  •  自分の存在意義と役割を考える
  •  自分にとってお金とは
  •  資産をこのように築こう
  •  投資家としても生きる


年収をゴール設定すると、脳はその世界を追い求めるようになります。

自然に、「こうしよう、ああしよう」とか、「このようにお金を使おう」などと、イメージが膨らんでいくはずです。

これを「ゴールのリアリティ」といいます。


ゴール設定の3つのルール
  1.  ゴールは「現状の外側」に設定する

  2.  心から望むこと、成し遂げたいことをゴールとして設定する

  3.  ゴールは人生(や組織)の各方面にまんべんなく設定する

ゴール達成の3つのルール
  1.  ゴールの世界を明確化する、具体的かつ明確なサブゴールを設定する

  2.  ゴールのリアリティを強化する、アファメーションやビジュアライゼーションを行う

  3.  日々のセルフトークをゴールにふさわしいものに管理・改善する

年収をゴールにするデメリット


それでは、「年収はゴールにはならない」説についても考えます。年収をゴール設定するデメリットの方です。

これは一言、「お金は目的ではない」からです。お金は手段であって、目的にしてはならないものだからです。


お金を目的や真のゴールにしてしまうと、人の幸福が犠牲になります。

最も身近な例としては、例えば、家族関係の中で一家の主が利己的ゴールや年収やお金を目的にするあまり、「家族にお金を使わない」「資産や貯蓄に勤しむあまり、人の幸福をおざなりにする」などが考えられます。

この場合の本質的な問題点は、「バランスホイールの欠如」です。

バランスホイールとは、「人生(や組織)の各方面にバランスよくゴールを設定する」というものですが、お金にばかりロックオンすると、その他の身の回りのことがスコトーマに隠れ、見えなくなり、お金本位の人格が形成されます。

これは大変危険なことです。本来、人を幸福にし、生活をより豊かにするための手段となるべきお金が目的化し、人の幸福が犠牲になるという大いなる矛盾が生じます。


企業組織の場合、この問題はより顕著で深刻です。

その最たるものが、「業績第一主義」「売上第一主義」「利益第一主義」、もしくは「株主第一主義」などです。

すべて、お金や数字が目的になっています。

こうなると、企業は社員の幸福や待遇、福利厚生等が犠牲になり、組織は自己崩壊、自然消滅の一途をたどっていきます。

社員やステークホルダーが愛想を尽かして、離れてしまうからです。

企業はもとより、すべての組織体の経営の目的・使命は、その組織に関わるすべての人々の、永遠の幸せの追求・実現である。このことが、企業を含めたすべての組織の存在のための原理・原則である。

しかし多くの企業や組織は、時間がたつに従い、この最も重要な組織存続の原理・原則を忘れ去り、軽視し、やがて関係者の幸せではなく、組織それ自身の保身と存続のために、勝手に走り出す。そして顧客や取引先だけでなく、社員にも見限られ、腐っていく。

坂本光司 著「経営者のノート」より引用要約

利益を得ることは、会社が目標とすることの一つではあります。しかし、利益を得ること自体は目的ではありません。ここが難しいところです。

会社が利益を求めるのは、「社員と周囲の人の幸せ」という究極の目的のために必要だからです。その利益を使ってみんなが幸せになることや、そこから納めた税金によって世の中がよくなっていくことが目的です。

利益はそこに用いられる手段であり、利益を得ることは、目的の一歩手前にある目標に過ぎないのです。目標を目的と履き違えている会社は、景気に左右されやすく、社員による不祥事も起こりやすいように思います。

塚越寛 著「末広がりのいい会社をつくる」

結局、年収はゴールになるの?!


お金や年収をゴール設定して、お金が目的化することの危険が孕(はら)むことを考えてしまうと、私自身、声を大にして、「年収をゴール設定しましょう」とは言いづらくなる部分は確かにあります。

この場合の対処は、以下のようなものになるでしょう。

  •  バランスホイールをきちんと設定する

  •  利己と利他のバランスをとる

  •  他人の幸福をきちんと考える

  •  年収はゴールというより、サブゴールがふさわしい

  •  理想年収はゴールではなく「ゴールの世界のコンフォートゾーンの一部」とすべき

何事も人々からしてほしいと望むことは、人々にもその通りにしなさい。

新約聖書 マタイによる福音書 第7章12節


このあたりが、年収を目標設定することの最終的な落としどころではないかと、私自身は思い至りました。

これだけ論を色々と展開しておいて言うのもなんですが、この記事の最終結論は以下です。

結論

あんまり難しく考えず、年収はゴール設定していいと思います。むしろした方が、ゴールの世界はリアルにイメージできますし、ゴール達成が加速されます。

ただし、お金が目的ではなく手段だということを忘れてはなりません。バランスホイールをきちんと設定しましょう!!