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”出し惜しみ”をしてはいませんか? 後編

こちらの記事(前編)の続きです。

前編の話で、人間は本能的に、何かをもったいぶったり、出し惜しみしたり、秘密を打ち明けなかったり、自分がなるべく優位に立とうと画策してしまいがちな心理のあることが、伝わったのではないかと思います。

ですから、もしあなたが他人に対し、特に意地悪をしてやろうなどというような悪い感情や気持ちがないにもかかわらず、相手に対し親切にできない不思議な心の働きや深層意識がなぜか湧き上がってきたとしても、それは人間としてきわめて正常であるということを、まずは受け入れていただきたいな思います。

とはいうものの、そのまま人に親切ができないようなままでは、真っ当な世渡りや、世間で言われる成功という名の付くものは、決して手に入れることはできません。あなたが自分のことをかわいいのは、全くもって正常な判断ですが、と同時に、相手も自分のことがかわいいからです。

相手が自分のことをかわいいと思っている以上、相手を喜ばせないかぎり、相手の心は決して動きません。

相手の心が動くからこそ、ビジネスが成功したり、利益や儲けが生じたり、こちら側も豊かな生活を送ることができるのです。この部分の人の心理に関する機微を学ぶことこそが、人生であり、生きるテーマであり、人に役立つことの本質です。


そこで、「出し惜しみをしない」ということが、非常に重要な意味を持ってきます。

理由はきわめて単純です。あなたは、出し惜しみをする人に好感が持てますか? 出し惜しみをする人に対して、本気で心が動きますか?

初歩的な考え方になってしまいますが、自分がされて嫌なことは、相手に対して行っても、相手は同じ感情を抱くに決まっています。


「何事も人々からしてほしいと望むことは、人々にもその通りにしなさい」

新約聖書 マタイの福音書 第7章12節

「成功に秘訣というものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事を見ることのできる能力である」

ヘンリー・フォード(自動車会社フォード・モーター創設者)

「他人のことに関心を持たない人は、苦難の人生を歩まねばならず、他人に対しても大きな迷惑をかける。人間のあらゆる失敗はそういう人たちの間から生まれる」

アルフレッド・アドラー(心理学者)


出し惜しみをしないためには、いくつかのポイントがあります。

まず第一に、「競争心を手放す」ことです。

これは容易なことではありません。それは前編でご紹介したように、承認欲求、または自己重要感に根ざしたもので、人は本能的に、自分を優位に立たせたいという、いわゆる”重要人物たらんとする欲求”があるからです。

ところで、こういった人の心理や機微というものを紐解いて、よくよく考えてみると、人間といういきものは、つくづく、自己矛盾の多き、不完全な存在なんだなと思わずにはいられません。

いや、これは、世に与えられた私たちの生命に対する解釈の問題なのかもしれません。不完全がゆえに、学び多き人生が与えられ、実りある毎日を送るように課せられた私たちの”存在使命”なのかもしれません。

私の師が、おっしゃっていたことです。

「この世は、そう簡単には”真実”に近づけない。誤解や間違いにあふれ、そうした混沌とした世の中で、自分がようやく間違いに気づき、軌道修正を加え、学び直し、そうしてやっと”真実”に到達する。権威や権利者の言うことなど、それらがあるというだけで、安易に信用してはならない。すべてが、まるで神さまからの試されごとのようだ。本当にそのように思う。若いときは特に、それが難しい」


競争心を手放すことの重要性について、話を戻しますね。

結論を先に言ってしまうと、競争マインドでは、決して富や豊かさを生み出すことはできません。競争心・競争マインドとは、すでに生み出された富を、より多く自分のところへと奪い取ることしかできないものです。

競争マインドや欠乏マインドを持つ人の特徴とは、あらゆるものを勝ち負けで判断し、また、すべての物に限りがあると考え、他人の手にそれらが渡ると、自分の持ち分や富や豊かさ、幸福の量が減ってしまうと考えるのです。

しかし、この世の真理として、富や豊かさや喜びを、他人に対して分け与えれば与えるほどに、自分自身にも富や豊かさを享受できるというのが真実ですから、競争マインドや欠乏マインドによって、上記のごとく他人に対し与えることを拒んだり恐れるようになれば、自らの得られるものも必然的に減ってしまいます。

真の豊かさを自分の人生と生活において招き入れるためには、「競争心を完全に手放す」ことを学ばなければなりません。人を支配したいとか、他人を超えたいという思いを放棄しなければなりません。


”出し惜しみ”をしないためのポイント2つめは、「協力を信じること」です。

私たちのすべき発想の転換とは、競争を肯定することではなく、「協力」を信じることです。協力と創造の信念と態度を持っている時間をより多く持つほどに、多くの富と豊かさが自分の元へと流れ、引き寄せられてくるようになります。

真心から相手や他人の成功と幸福、目標達成や社会的認知、幸運や豊かさを認め、肯定し、応援し、喜ぶようになれば、それこそが真の成功者であり、競争マインドと対をなす”創造マインド”のあるべき姿です。

重要なことは、相手の成功とは、自分の人生から何かを差し引くものでは決してなく、自らをさらに豊かにする原動力となるものという発想の転換、考え方、マインドです。

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