アファメーション

組織のトップや経営者のあるべき真のマインドの姿とアファメーション

組織のトップのあるべき姿や”マインド”について考えるとき、それは組織というのものがなぜ存在するのか、経営とは一体何なのかを考える必要があります。

その最もヒントになる指針のひとつに、以下の引用をご紹介したいと思います。

「すべての組織に共通する究極の目的は、『人間社会の営みがスムーズに快適に機能し、みんなが幸せに人生を過ごせるように』というものでなければならないはずです。60年余りにわたり、会社経営の経験を重ねてきた末に私がたどり着いた答えは、会社経営もまた、社員の『幸せ』を図りながら、世の中にできる限りの貢献をするために存在するのだということです。(中略)当社の社是は、いろいろな願いを込めて、次のように定めています。『 いい会社をつくりましょう ー たくましく そして やさしく ー 』。

塚越寛 著「末広がりのいい会社をつくる」まえがきより引用


非常に含蓄のある深い言葉だと思います。

世の中の会社を見渡してみると、会社は株主や経営者のものと考えるところが少なくありません。

その証拠に、経営者が売上や利益のためと言って、社員にノルマを課したり、成績を比較したり、給料操作をしたり、強引な命令をしたりということがよく見られます。

経営者による、”会社の私物化”という言葉も聞かれます。「俺の会社だ」「俺が会社をつくってる」「俺が給料を払ってやっている」というのは、その最たるものです。

そして、こういう経営者がよくやるのが、例えば、自分や家族の食事代を、領収書を切って会社の経費にするとか、私的な移動費・交通費を会社に負わせるというパターンです。

これらの行為は、そもそも、組織は誰のためにあるのか、組織の存在意義とは何なのかを知らない、もしくは見失っているというところに、根本原因があります。

また、会社の成績というか、価値の指標を、売上や利益、成長率に特化してしまっている社会、風潮にも原因があります。

典型的なのは株式市場で、株価は、会社の最終利益と成長だけが評価の対象になってしまっています。

上場企業は、当期の業績予想などを発表すると、それを達成しなければならなくなりますから、すると経営者は、社員にノルマを課すようにもなります。ノルマは決して、社員のモチベーションや精神によい影響を与えません。

「しなければならない」という生産性の低いモチベーションとなります。

ちなみに、生産性の高いモチベーションとは、「Have-to(しなければならない)」とは対照的な、「Want-to(心からしたいという渇望感)」です。

モチベーションについて、詳しくはこちら


「株式上場はしない、社員を大事にする」

出光佐三(出光興産の創業者)

「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」

二宮尊徳(思想家、経世家)

「倫理観が欠如すれば資本主義は暴走する。暴走を止めるのは倫理観だ」

アダム・スミス(経済学者)

「商いとは、買い手よし、売り手よし、世間よしの、三方よしである」

近江商人の家訓


「その第一歩として、経営者は社員の幸せのために心を砕くべきです。社員を幸せにすることを通じて、世の中に貢献していくというのが、会社のあるべき姿であり、会社が存在する意味でもあります。売上や利益は、給与を増やしたり、設備をよくしたりして、職場をより楽しく、快適にしていくためにあります。もう一つには、適正な売上や利益によって、ゆっくりと確実に右肩上がりの成長を続け、会社が永続していくためでもあります。

経営者が私腹を肥やすために利益を求めていたら、このような好循環は生まれません。社長の財産を増やすために、必要以上に働く人などいないのです。いくらがんばっても、決められた給料を支給されるだけなら、働く意欲は高まりません。近ごろ多発している法令違反や規格違反といった不祥事は、成長を目的としてしまったために起きたことだと言えるでしょう。人件費は、幸せを求めて働く社員の労働への対価であり、会社経営の目的そのものと言ってもよいものです。最大の利益を得ることに固執せず、バランスよく人件費に使うことが大切です。

経営者は、会社経営の究極の目的を絶対に見失ってはなりません。社会情勢や経営環境がどう変わろうと、社員の幸せ・世の中の幸せという目的は、不変であるべきです。会社経営の目的を突き詰めていけば、どんな会社でも必ず自分と周囲の幸せという目的に行き着きます。

利益を得ることは、会社が目標とすることの一つではあります。しかし、利益を得ること自体は目的ではありません。ここが難しいところです。目標を目的と履き違えている会社は、景気に左右されやすく、社員による不祥事も起こりやすいように思います」

塚越寛 著「末広がりのいい会社をつくる」第一章より引用要約




組織とは、「そこに関わる人たちすべての幸福と繁栄のために存在する」と言えるでしょう。

そして、具体的に何をもって、幸福を人々に提供するのか、それは組織や経営者のビジョンと貢献の内容によります。

それを明確に表現したものが「企業理念」、もしくは、「経営理念」です。


オリエンタルランド(ディズニーランド)】

企業理念の紹介ページはこちら

自由でみずみずしい発想を原動力に
すばらしい夢と感動
ひととしての喜び
そしてやすらぎを提供します。

【ANAグループ(全日空)】

経営理念の紹介ページはこちら

安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で
夢にあふれる未来に貢献します


経営理念の参考、模範としてよく挙げられるのが京セラかと思います。

【京セラの社是と経営理念】

社是:『敬天愛人』

常に公明正大 謙虚な心で 仕事にあたり
天を敬い 人を愛し 仕事を愛し 会社を愛し 国を愛する心

経営理念: 全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、 人類、社会の進歩発展に貢献すること

社是と理念の紹介ページはこちら


組織に関わる人たちを具体的に考えてみましょう。そうすると、組織のトップや経営者のあるべき真のマインドの姿が明確に見えてきます。

ここでは、坂本光司 著「日本でいちばん大切にしたい会社」を参考文献にしています。


経営・組織運営の本質とは、「人間尊重」であり、組織を支えてくれる“5人”に対する感謝と、その人たちを幸福にするための使命と責任を果たす活動の場なのです。

① 社員と、社員を支える家族を幸せにする

② 外注先・取引企業の社員とその家族を幸せにする(社外社員と捉える)

③ ファン・お客様を幸せにする

④ 地域社会や自然・地域住民を幸せにする

⑤ 出資者・株主を幸せにする(金銭的配当と社会からの組織運営の評価)


ここから導き出される、組織のトップ、もしくは経営者のためのアファメーションの理想形をひとつ、提案してみたいと思います。


【真の成功者・経営者のためのマスターマインドを築くアファメーション】

① 私は、組織を支えてくれる社員とその家族に感謝し、貢献します

② 私は、組織に貢献してくれる協力企業、社員とその家族に感謝し、貢献します

③ 私は、組織を繁栄してくれるファンやお客様に感謝し、貢献します

④ 私は、組織の活躍の場を拡げてくれる地域社会と自然環境(、更には地球上のあらゆる共同社会と母なる大自然)に感謝し、貢献します

⑤ 私は、組織に役割と機会を与えてくれる出資者や株主に感謝し、貢献します

⑥ 私は、未来永劫繁栄し続ける組織と、組織に関わるすべての人たちの明るい将来に感謝し、貢献します


最後に、坂本光司 著「日本でいちばん大切にしたい会社」から、素晴らしい名言を引用させていただきたいと思います。

「多くの人が勘違いしているのですが、会社は経営者や株主のものではありません。その大小にかかわらず、従業員やその家族、顧客や地域社会など、その企業に直接かかわるすべての人々のものなのです。会社は生まれた瞬間から、経営者やその親族などの一部の人のものではなく、広く社会のものと考えるべきなのです。どんなに高い技術を擁し、どんなによい商品を提供していたとしても、『企業は社会みんなのものである』という根本原則を忘れ、社会の公器としての責任や使命をないがしろにしている会社は、結局壊れていくのです。なぜなら、社会通念に反した会社の言動は、時間がたつにつれてつじつまが合わなくなっていきますし、それに気づいた従業員や市場がまずは見切りをつけ始めるからです。そこで一生懸命働いている従業員が、誰よりもその会社の本当の姿を知っているからです。私は、企業経営に関しての問題の99.9%は内、つまり会社の内部にあると考えています。環境や規模や業種ではありません。五人に対する使命と責任を果たそうという意識が欠落している会社が、うまくいかないのです」

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