人間関係・コミュニケーション

日本人はなぜ英語が話せないのか?

世界を見渡してみたとき、日本人は英語が苦手という人が特に多いように思われます。

なぜなのでしょうか?

マインドや潜在意識の働きという観点から、少し考えてみたいと思います。

英語を話せない自分が不思議で仕方なかった


私は過去に韓国で漢方医を目指していたことがあり、ある程度の韓国語を話すことができました。今は、韓国語を使うことがないため、ほとんど忘れてしまいましたが。

ある程度韓国語を話せるようになって、ふと疑問に思ったことがあります。「なぜ、自分は韓国語を話せるのに、英語は話せないんだろう?」と。

当時、私自身の場合はというと、英語に関しては多少の長い文章を読んだり、理解することはできました。受験で散々、長文読解やら文法やら、問題を解く訓練を主に予備校で学んでいたからです。

駿台(すんだい)予備校という場所に一生懸命に通い、構文や文法や単語・熟語をたくさん覚え、主に読解問題と文法問題に取り組み、そして一年浪人して東京理科大学の理学部物理科に入りました。結局、中退しましたが。

駿台には本当に素晴らしい先生方がたくさんいらして、おかげさまで、”英語を読む”ということに関しては、よぼど難解なものでないかぎり、それほど苦も無く理解することができます。

が、しかし、当時の私は英語が話せないのです。たまにアメリカ人などに道を聞かれるなどして道端で話しかけられても、速くて聞き取れないし、たとえ分かったとしても英語を話すということができないのです。

どう表現していいのか、分からなかったからです。あれだけ英語をきちんと勉強して、それなりの大学受験を突破したはずなのに、本当に自分では納得がいきませんでした。

中学からトータルで7年以上は英語にたっぷりと触れているはずなのですが。


一方、韓国語に関して言えば、普通に会話ができました。

では、何年韓国語に取り組んだのかというと、さすがに1年で長い文章や会話を理解することは難しかったですが、たわいもない会話やコミュニケーションなら、そこそこ通じます。

この事実に、何度も自らキョトンとした記憶があります。


英語と韓国語を比較した時、まず、語順に大きな違いがあります。

英語は、その発祥はイギリスですから、日本から見てちょうど地球の反対側に位置します。いわば、英語は日本人から見て最も遠い場所にある言語なのです。英語の語順や用法等が日本語から大きくかけ離れていても不思議ではないわけです。

対する韓国語の方はというと、文字(ハングル)や発音や細かい文法事項は日本語と全く異なりますが、語順はかなり似ています。

位置的に日本に最も近い外国語だからなのでしょう。私の印象としては、この語順の違いは、言語の学びやすさと習得の速さにかなりのアドバンテージがあるように感じます。韓国語は、確かに日本人には学びやすいと思います。

日本人が英語を話せない本当の理由


とはいうものの、日本人は英語ができなすぎです。

英語は世界共通の標準語というだけあって、冠詞(a, an, the)の例外性などの難解な部分は確かにありますが、そういった例外事項というのはどの言語にも数多くあって、それでも英語はやはり普遍性と応用性に富んだ非常に優れた言語です。

そんなベーシックな言語である英語が、日本人には話せないのです。以下に、日本人が英語を話せない最も大きな理由を列挙します。

① 例外と応用ばかりを学ぶ日本人


日本人が英語を話せない一番の理由とは、基本(平易で標準的な会話表現)が決定的に抜け落ちているからです。

じつは、日本人の英語の勉強は、例外や難しい応用ばかりに時間のほとんどを費やしてしまっています。これは本当に間抜けな話で、基礎体力がないのにボクシングのリングにパンチのテクニックだけをたくさん覚えて、リングに上がっているようなものです。負けるに決まっています。

受験英語や、TOEICや英検など、これらの問題は半数以上が例外や、英米人さえ間違えることもあるような高度な文法・構文・語彙問題等が中心です。

過去完了、分詞構文、仮定法、関係副詞・関係形容詞、特殊な熟語、高度な冠詞の用法等、そんなもの、現実の日常会話ではほとんど使われないのです。日本人は、使わない英語ばかり一生懸命に勉強しているので、いつまで経っても話せないし、本当に必要で真っ当な英語が使えなくなっているのが真実です。

日本の大多数の英語教育は、普通の日本人にとっては、ほとんど不必要なものばかりです。

プロの英語学者や研究家、外務省関連、翻訳家や英語教師になるのなら、必要な過程となり得ますが、普通のコミュニケーション英語を学ぶのなら、高校英語や受験英語、TOEICなどは、やればやるほど、英語ができなくなっていきます。

応用や例外や難問ばかりに振り回されてマインドが疲れ、傷つき、また基礎がおろそかになってしまいがちだからです。


ロングマン英英辞典という辞書があります。非常に数多くの英単語(56,000語)が英文のみで解説されている内容になります。

じつは、この辞書の解説に使われている英単語は、平易で基本的な2,000語程度しか用いられていません。逆に言うと、平易な英単語が2,000語さえきちんと扱えれば、どんな英語でも表現できてしまうということです。

2,000語で十分に標準的な会話も表現も読解もできてしまうのにも関わらず、受験英語やTOEICなどは5,000~6,000語以上が必要とされているのですから、これを無駄と言わずに、何というのでしょうか?

私たち普通の日本人は、普通の英語教育で、この基本的な2,000語を使った一般的な英語表現を重点的に学ばずに、それらはさらっと流し、例外や応用の範疇にある高度な英語にばかり時間を使わされ、学ばされてきたのです。

これが、日本人が英語が話せない本当の理由です。本当に間の抜けた話だとは思いませんか?


例をいくつか挙げてみましょう。

昨日は、雨が降ったり止んだりでした。

It rained on and off yesterday.

私は十分なお金を稼ぎたいです。

I want to make enough money.

私は、彼女がいなくてとても寂しい。

I miss her very much.

私はコンピューター会社を経営しています。

I run a computer company.

私は、日本政府を支持しています。

I am for the Japanese goverment.

⇔ I am against the Japanese goverment.

これらの文章、日常会話ではよく使われそうな表現ですが、あなたは知っていましたか?

おそらく、多くの人はご存じなかったのではないかと思いますが、しかし、使っている英単語自体は、基本中の基本です。

こういった表現こそが、本当に使える重要な”生きた英語”です。こんなことを知らずに、今の日本人は高度な単語や文法、難解な表現や長文ばかりに時間を割いているので、英会話ができるようになるはずがありません。

般的な英会話は、中学英語の知識だけで十分なのです。

② まじめすぎる日本人


文法問題や語彙問題等を真剣に解いていると、解けば解くほど、英語ができなくなる可能性があります。

そもそも、あなたが英語を学ぶ理由と目的とは、何でしょうか?

まずは、英語でコミュニケーションをとれることではないでしょうか?

だとすると、ちょっとくらい言い方が間違っていたとしても、通じれば正解ですし、ちょっとくらい発音がおかしくたって、通じればやはりOKです。

しかし、文法・語彙問題ばかりを解いていると、不正解の記憶が潜在意識に蓄積されていきますから、次第に脳は、「英語は難しい」「英語は複雑だ」から、よりによって「間違ったら恥ずかしい」「英語は大変だ」という認識になってしまい、潜在意識が英語に対して否定的な反応を示すようになるのです。


考えてもみてください。あなたは普段から、正確な日本語や文法を意識しながら話していますか?

ちょっとくらい間違って、そんなに恥ずかしいですか? 言葉が通じないですか?

正確な日本語を自分や他人に対し求めていますか?

きちんと言いたいことが通じれば、問題ないのではないでしょうか?

日本人は、英語に対して、正誤問題を解きすぎた経験のせいで、神経質になりすぎています。

間違いを恐れ、嫌い、それが潜在意識に対する英語への拒否反応へとつながってしまっているのです。

結果、私たちは英語に対して肯定的に向き合うことができなくなります。

そんな細かい間違いや難しい表現、高度な英文法など気にせず、中学校レベルの英語でも十分に通じるのですから、どんどん英語とコミュニケーションに親しみ、楽しんでいけばいいのではないかと思うのです。

Take it easy!!

Don’t be afraid of making mistakes and speaking English!!

Please enjoy communications in English. English expands your possibilities, worldview and your own life.

You need not to study difficult words, expression, grammar and English!!

“Simple and easy” is the most important thing.

英語に本当に必要なマインドとは?


ところで、上記のような誤りは、一体どうして起こり得たのでしょうか?

どうしてそんなに私たちは、好んで苦難の道をわざわざ選んでしまったのでしょうか?

使いもしない難解な表現や構文、高度な英単語や熟語や英文法を一生懸命に学び、読む機会に恵まれるかどうか分からないような長文読解に真摯に挑み、そして英語は難しいという余計な思い込みと潜在意識を持ち、挙句の果てに結局、途中で英語に挫折し、放棄してしまうという始末です。

このような人が何と多いことでしょうか。

その最大の誤りとは、「きちんと明確なゴール設定をしていない」、もしくは、「ゴール設定を誤っている」という一言に尽きます。

① 明確なゴール設定をしているか?


「きちんと明確なゴール設定をしていない」というのは、これは、教える側にも、学ぶ側にも両者に言えることです。

人は、ゴールがないと、惰性や周りの環境に翻弄されます。

人間は、ゴールをきちんと明確に設定すると、それに必要なものは、後から勝手にだんだんと見えてくるようになります。

それがマインドのカラクリだからです。

そして、ゴールに必要のないものに対しては、自然と目が行かなくなります。

自分に必要なものはきちんと見えて、ゴール達成に必要のないものはきちんと見えなくなることを「スコトーマの原理」といいます。

ゴールがないから、道や方法を見誤るのです。余計なものや必要のないものに翻弄されてしまうのです。

ゴールがきちんと明確に設定されていれば、たとえ途中で道を誤っていたとしても、すぐにその誤りに気づくことができます。

そうして潜在意識は、正しい道に私たちを誘(いざな)ってくれます。


例えば、「英語を話す」というだけのゴール設定では、明確さに欠けてしまい、潜在意識は正しいゴール設定としての役割と機能をしっかりと果たしてはくれません。ビジョンに欠けるのです。

ゴール設定(明確なビジョン):

英語でコミュニケーションして、年に〇回、海外旅行を満喫する

このようなゴール設定をした場合、難しい英単語や熟語、TOEICでの高得点、難解な構文と文法問題への挑戦等は、一切不要なことが分かります。

これらの取り組みは、このゴールに関して言えば、無駄でしかありません。

中学校レベルの英語の知識と、旅行会話に必要な簡単な表現と発音さえ繰り返し、ある程度マスターすれば、あとはお金と時間の問題だけで、すぐにでも海外に飛び立つことができます。

ゴール設定(明確なビジョン):

外交官になって、海外でも活躍する

先のゴール設定の場合と比較して、必要なスキルややるべきことというのは、圧倒的な差が生じてきます。単に英語をきちんと学べばいいというだけの問題ではありません。英語以外にも様々なスキルが要求されるはずです。

ただ、英語に関して言えば、それでもやはり、会話やコミュニケーションをすることがまず第一になりますから、日本の英語教育のように、難しい表現や例外問題ばかりに取り組んでいては、一向に日常会話ができるようにはなりません。

英会話をまずマスターして、応用発展はそれからです。

ライフィングコミット 杉本

まずは、あなたのビジョンを明確にしましょう。

そうすれば、必要なものは、おのずとあなたの目の前に現れてくれるようになります。

不必要なものも、しっかりと見きわめ、判断をすることができるようになります。

② ゴール設定を誤っていないか?

あなたの目標やゴールは、あなたにとって本当に必要な本物のゴールですか?

例えば、ただやみくもに「TOEIC○○点」とか、「英検準一級突破」などというゴールを設定してはいないでしょうか? 「英会話スクールにまずは○年通ってみる」とは考えていませんか?

あるいは、受験であれば、「○○大学合格」などというゴールではないでしょうか?

設定していたとしたら、そのゴールであなたは一体、本当に何をしたいのですか? その先を考え、そのゴールがあなたにとって本当に必要なゴールであるかどうかを、きちんと吟味していますか? 

これらのゴールを設定・達成したところで、その後、あなたの人生にどんな成功と幸福と豊かさがあるというのでしょうか?


これらの問いにしっかりと自分なりの答えが出せれば、何の問題もありませんが、ただやみくもに何となくで、資格や試験突破や○○大学へ行きたいなどというのは、本物のゴールとは言えません。

ライフィングコミット 杉本

あなたにとって、本当に心から成し遂げたいことをしっかりと吟味し、突き詰めていくことこそが、真のゴール設定と言えるものなのです。

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