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企業経営・組織運営

【企業・組織向け】コレクティブ・エフィカシーとは?

エフィカシーとは、ゴールを達成するために最も重要な「自負心」「自己効力感」「ゴールを達成できるという自信や確信」のことです。

企業や組織の場合においては、組織のゴールを達成していくためには、組織全体の集団的なエフィカシーである「コレクティブ・エフィカシー」が求められます。

この記事では、「コレクティブ・エフィカシー」を高めるために必要な方法や考え方について、解説をしていきます。

エフィカシーが能力と成果を決める

脳とエフィカシーの法則

「できる人」と「できない人」との違いとは、「できる」と思うか「できない」と思うか、その「脳の前提条件の違い」でしかありません。

人間の脳は、「できる」と思ったことは必ず実現し、またその逆に「できない」と思ったこともその通りに実現してしまいます。

すなわち、人間の能力や成果とは、「できる」と思うことによって発揮され、成功の大きさとは、いかに大きく高い目標に対して「できる」と確信することができるかにかかっています。

人は、目標やゴール、意識や志が高く大きなものであるほどに、それに向かって大きく成長をしていくことができます。人間は誰しも、そのような可能性と潜在能力を生まれながらにして持っているのです。

コーチングとは、「人生や組織の目標であるゴールを設定し、そのゴールを実現するためのマインドの上手な使い方」のことをいいます。

そして、そのゴールが達成できるか否かを最も本質的に決定しているのが、自分自身に対する信念や思い込み、セルフイメージであり、とりわけエフィカシーが非常に大きな位置を占めています。

エフィカシーとは、ゴールを達成するための「自負心」「自己効力感」「できるという自信や確信」のことです。

エフィカシーが高いと人は成功しますし、高い目標やゴールを達成することができます。

個人向けのエフィカシーの解説・高め方はこちら


これらの事実を企業や組織に対して当てはめてみると、こうなります。

企業・組織の場合においては、組織の理念やゴールを達成していくためには、組織全体の集団的なエフィカシーである「コレクティブ・エフィカシー」を高めることが、ゴール達成の秘訣ということになります。

ハイエフィカシー組織 VS コアーシブ組織


エフィカシーという観点で見たとき、企業や組織には大きく分けて2つの組織、「エフィカシーの高い組織」と「エフィカシーの低い組織」の2種類が存在します。

① コアーシブな組織とは?


エフィカシーの高い組織とそうでない組織との対比から見ていきましょう。そうすると、エフィカシーの高い組織のあるべき姿が自然と見えてきます。

エフィカシーの高い組織とは、組織の構成員たち同士で、「自分たちは組織の理念やゴールを実現することができる」という強い期待と確信、ポジティブな感情を持っている組織です。

その真逆を向いている組織はというと、もちろんそれはエフィカシーの低い組織ということになりますが、その最も典型的なものが「コアーシブな組織」です。

コアーシブな組織というのは、威圧的で高圧的な態度で組織運営を行っている企業や組織のことです。コアーシブ(coercive)とは、「威圧的な」「抑圧的な」「高圧的な」といった意味です。

コアーシブな組織の特徴
  •  上司が怒鳴っている、もしくは威張っている

  •  リーダーが高慢・高圧的な態度と命令で接してくる

  •  恐怖や脅しの感情を利用して組織運営をする

  •  報酬をちらつかせて人を動かそうとする

  •  「失敗したらクビだ」などと言ってくる

※ これらすべてのモチベーションの背景には、人を動かそうとする根底に、「無理やりさせようとする」「しなければならない、さもないと」という強制感や脅迫観、ネガティブな感情と恐怖を利用しています。

② 「したい」VS「しなければ」


人が動くとき、その根底には必ず「モチベーション」「動機づけ」という行動に至る原動力と感情が背景にあるわけですが、コーチングにおけるモチベーションの解釈とは、大別して2つしかありません。

「したい(=Want-to)」か「しなければならない(=Have-to)」の2つです。

2種類のモチベーション
  •  本心で「したい」と思える感情
     (内面から自発的に生じる建設的な動機づけ)

     ⇒ 「Want-to」: 高いパフォーマンスを発揮


  •  仕方なく「しなければならない」と思ってしまう感情
     (外部からの圧力による強制的な動機づけ)

     ⇒ 「Have-to」: 能力やパフォーマンスを発揮できない

モチベーションに関する詳しい解説はこちらにゆずります。


エフィカシーの高い組織とそうでない組織との本質的な違いは、以下のようにきわめてシンプルです。

  1.  ハイエフィカシーな組織 ⇒

     「したい」という肯定的な感情によるモチベーション


  2.  コアーシブな組織 ⇒

     「しなければ」という否定的な感情によるモチベーション

コレクティブ・エフィカシーの高い組織とは?


コレクティブ・エフィカシーとは、組織全体での「集団的なエフィカシー」のことです。エフィカシーは、ゴールを達成できるという自負や確信のことです。

企業・組織が高い理念と崇高なる目標を実現していくためには、組織全体で高いコレクティブ・エフィカシーの醸成が不可欠になります。

高いコレクティブ・エフィカシーの組織とは、組織の理念や目標を実現することができるという強い期待感と確信を構成員たち同士で理解し共有している組織です。

それでは、実際にコレクティブ・エフィカシーを高めるために必要な要素と方法を見ていきましょう。

① 本音で望む組織の理念やゴール


企業や組織が健全に機能し、存続していくためには、その組織が存在するための真の目的や使命・役割等があるはずです。それが組織の理念や目標、ゴールと呼ばれるものです。

組織のゴールが、構成員たちにとって本音で望まれるものでなければ、そのゴール達成に向けて「Want-to」という感情、肯定的なモチベーションが湧き起こることはありませんし、したがって高い能力やパフォーマンスを発揮することもできません。

本音で望むゴールでなければ、エフィカシーは高まりようがないのです。

組織のゴール設定3つのルール
  1.  ゴールは「現状の外側」に設定する
  2.  ゴールは本音で望むことを設定する
  3.  ゴールは組織の各方面・各分野に設定する

※ 「現状の外側」のゴールとは、現在の延長線上の未来では到底起こり得ない、組織自身・組織全体が大きく変わらない限り決して達成できないような、遠く高いゴールのことです。ゴールの達成方法が現時点ではまるで見当もつかないような壮大なゴールです。

② リーダーマインドの第一歩とは?


コレクティブ・エフィカシーの高い組織を創造するためには、組織の構成員一人ひとりが、互いの存在を尊重し、認め合い、互いにエフィカシーを高め合うような「コーポレート・カルチャーの醸成」が必要不可欠です。

  •  「君にならきっとできるはずだ」

  •  「私たちにならやり遂げられる」

  •  「私たちの理念と目標は、私たち自身の絆であり、存在意義そのものだ」

「自分たちなんかには大したことは何もできないよ」などと、否定的な感情で愚痴をこぼし合っているような組織では、高いエフィカシーは決して生まれませんし、したがって高い成果を期待することもできません。

組織全体で高い能力とパフォーマンス、成果を生み出していくためには、組織の構成員一人ひとりがエフィカシーの重要性をきちんと理解していくような組織環境のマネジメントが求められます。

そしてそのためには、組織のトップや幹部、各部署やチーム・ユニット等に属するリーダーたちが、エフィカシーについてしっかりと認識し、理解することが第一歩となります。

いかに部下や構成員たち一人ひとりのエフィカシーを高めることができるかということに焦点を当てるのです。

組織のトップや幹部、上司たちがエフィカシーや内面から湧き上がるモチベーションについて理解を示さずに、部下や構成員たちにだけ、高いモチベーションとパフォーマンス、成果を求めようとしたところで、それは無理な相談なのです。

③ 組織の理念や企業信条を共有する


構成員たちが組織の理念や目標を知らないし、理解もしていないというのでは、エフィカシーは高まりようがありません。エフィカシーとは、ゴールがあることが大前提だからです。

組織の理念や目標、企業信条などを構成員たちがしっかりと理解するための方法・手段というのは色々とありますし、成果を上げている企業によっても、そのやり方はまちまちです。

理念・ゴール共有の場を作る


しかし、最もよく見られるパターンはというと、それらを構成員たちが知り、学ぶための機会をしっかりと設けることです。具体的には講演会や研修会、未来への抱負や成果発表の場、会議やミーティング等を定期的に開催することです。

クレドの制定


そして第二に、「クレド」の制定が考えられます。

クレドとは、組織の理念や企業信条などをコンパクトにまとめて、構成員一人ひとりが携帯し、いつでもすぐに内容を確認できるようにすることです。

構成員たちはクレドを随時確認することによって、各々の判断や行動指針、構成員たちの心の拠(よ)り所とします。

④ セルフトークをマネジメントする


エフィカシーに最も直結するエッセンスのひとつが、「セルフトーク」です。

セルフトークとは、自分自身に語りかける言葉のことですが、なぜセルフトークがそれほどまでに重要なのかというと、自分の言葉を一番に聞いているのは、自分自身の脳と潜在意識だからです。

したがって、セルフトークの如何によって、エフィカシーやセルフイメージの形成に直接的に影響を及ぼし、セルフトークこそが組織の命運を決定すると言っても差し支えありません。

構成員一人ひとりがセルフトークを上手にマネジメントすることが目標となりますが、その前提には、組織のトップや経営幹部、各部署やチームにおけるリーダーたちが、セルフトークの重要性をしっかりと認識し、構成員たちにそれを伝えていくことです。

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