モチベーションに悩む方を多く見かけます。ところで、このモチベーションとは、一体どういったメカニズムで生じているのでしょうか?
モチベーションの正体が分かると、モチベーションについて悩むことがなくなるかもしれません。
モチベーションの正体

モチベーションは、日本語で「動機づけ」といった形で訳されますが、要は「心の底から湧き上がるやる気」「生き生きと活発に活動できる底力」といったところでしょうか。
モチベーションをよりアグレッシブに保つことができれば、高い成果を生み出す可能性が高まります。人生をより輝かしい方向に持っていくことができるでしょう。
そんな私たちの豊かさに密接に関わる大切な大切なモチベーションなのですが、モチベーションの正体やその生み出し方を知る人は、決して多くはありません。
実際に、モチベーションに悩む方は非常に多くいらっしゃいます。
学校で習うわけでもありませんし、マインドの授業があるわけではないのですから、よほどの脳やマインドについての知識がない限り、それを知らなくても仕方がないように思います。
前置きはこのくらいにして、それではさっそく、「モチベーションの正体」について迫っていきましょう。
じつは、マインドの働き方における「コンフォートゾーン」のカラクリを知ってしまうと、モチベーションの問題は即座に解決してしまいます。
コンフォートゾーンとは、人それぞれが固有に持つ、「居心地のよい空間や領域」のことです。
コンフォートゾーンとは、例えば、
- 「居慣れた場所」「安心できる領域」
- 「落ち着く空間」「本来の自分の居場所」
- 「無意識に居心地がいいと感じるところ」
- 「いつもこんな感じのお店にばかり出入りしている」
- 「私にはこのくらいの価格帯の商品が買いやすい」
- 「生活水準」「生活環境」「美しいものが好き」
- 「年収」「銀行の預金残高」
- 「私はいつも英語のテストが60点くらい」
- 「成果」「成績」
モチベーションというのは、ある特定のマインドの状態になったときに”のみ”、生じるようになっています。
その特定のマインドの状態というのは、「身の回りの環境が、脳内のセルフイメージやコンフォートゾーンから外れたとき」になります。
- マインドは、コンフォートゾーンを維持する分のエネルギーしか生み出さない
- コンフォートゾーンを維持するために生じたエネルギーのことを「モチベーション」と言う
- 人は、身の回りの環境がコンフォートゾーンからかけ離れると、潜在意識は慌てて軌道修正をし、多くのエネルギーとモチベーションを生み出す
- 環境がコンフォートゾーンの内側にあると、潜在意識は安心をし、エネルギーやモチベーションを生じない
- 環境とコンフォートゾーンとの間の格差と、モチベーションの量は比例する
モチベーションとは結果

世間一般の感覚で言うと、モチベーションという原因があって、成果やパフォーマンスという結果が生じると考えられています。
しかし、上記の脳の法則が分かると、モチベーションというのは、コンフォートゾーンという原因が先にあって、モチベーションや成果という結果が後から生じるということが理解できるのではないでしょうか?
× モチベーションが原因で、成果が結果
◎ コンフォートゾーンが原因、モチベーションが結果
ここから分かることは、モチベーションというのは、強い意志とか努力とか根性などから湧き上がらせるものではないということです。
このあたりの勘所も、いわゆる常識というものから、ずいぶんとかけ離れているのではないかと思います。
モチベーションは、出すものではなく、出るものなのです。
頭の中にあるセルフイメージやコンフォートゾーンという脳内イメージが私たちにはあって、その世界観と身の回りの環境や現実世界との間にギャップが生じてしまったときの、「潜在意識の焦り」こそが、本当のモチベーションの正体です。
モチベーションの正しい生み出し方

ですから、モチベーションを多く生み出したいと思ったら、コンフォートゾーンを変えるしかありません。
意図的に、現実世界と脳内イメージとの間に、ギャップを作り出すのです。
セルフイメージ ⇒ コンフォートゾーン ⇒ 成果・現実世界
英語のテストの点数を上げたい ⇒
英語のテストが60点がコンフォートゾーンの人は、英語のテストの点数が90点をコンフォートゾーンにします。
営業成績を上げたい ⇒
高い成約率や顧客満足度、営業成績No.1などをコンフォートゾーンにします。
年収を上げたい ⇒
年収500万円がコンフォートゾーンの人は、年収1,000万円をコンフォートゾーンにします。
あるいは、銀行の預金残高を今よりも多い状態をコンフォートゾーンにします。
生活水準を上げたい ⇒
理想の自分の生活スタイルをしっかりとイメージし、そちらの世界観をコンフォートゾーンにします。
毎月海外旅行をしたい ⇒
毎月海外旅行に行く自分をコンフォートゾーンにします。
コンフォートゾーンの変え方

セルフイメージやコンフォートゾーンこそが、人生と身の回りの現実世界を創造します。
これが本質であり、モチベーションの本当の生み出し方、マインドの正しい使い方になります。
セルフイメージやコンフォートゾーンとは、どうしたら変わるのでしょうか?
コーチングの場合、3つあります。
- ビジュアライゼーション
- アファメーション
- セルフトーク
「ビジュアライゼーション」とは、目標やゴールとなる世界をリアルにイメージすることです。
「アファメーション」とは、ルールに基づいて作った文章を潜在意識に語りかけることです。
「セルフトーク」とは、自己対話、日々の生活で自分自身に対して語りかける言葉のことです。
これらを効果的に行っていくためには、まずは、あなたにとっての”理想的な世界”と”人生のあり方”について、きちんと突き詰めることです。それはすなわち、「ゴール設定」です。
そして、そのゴールに見合ったイメージや言葉を使い、マインドを現状から置き換え、ゴールの世界をコンフォートゾーンとすることです。
【コーチングを実践するための7ステップ】
- STEP1 ゴール設定
- STEP2 スコトーマ
- STEP3 コンフォートゾーン
- STEP4 エフィカシー
- STEP5 セルフトーク
- STEP6 アファメーション
- STEP7 ビジュアライゼーション
Create Your Own Style!! GOOD LUCK!!
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