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コーチング用語集

【詳解】バランスホイールとは?その役割と目標設定の仕方とは?

コーチングとは、人生の目標である”ゴール”を設定し、そのゴールを実現するための「マインドの上手な使い方」の技術をいいます。

こちらの記事では、コーチングのゴール設定における「バランスホイール」という考え方について解説をしています。

バランスホイールの役割と目的についてしっかりと理解を深め、コーチングを成功させ、人生を加速させていきましょう!!

バランスホイールとは?


「バランス・ホイール」とは、言っていること自体はとてもシンプルです。「人生や組織の目標設定をする際、人生・組織の各分野・方面にまんべんなく、ゴールを設定しましょう」というだけのことです。

例として、以下のような分野が考えられます。

  •  職業、社会的地位や名誉
  •  お金、収入、資産(不動産、現金、株 etc)
  •  趣味、余暇、スポーツ
  •  精神性、生きがい
  •  文化、芸術
  •  健康、美容、鍛錬
  •  生涯学習、語学、資格
  •  生活、時間
  •  住環境、所有物
  •  家族、家庭、教育
  •  人脈、人間関係、パートナーシップ
  •  地域活動、社会貢献、自然環境保全
  •  今後の挑戦
  •  老後、贈与、相続  など

上記の分野を参考にしながら、「自分の人生とは、どういった世界が理想なのかということをきちんと考えて、突き詰めて、ゴール設定しましょう」というのがバランスホイールの考え方です。

【企業・組織のバランスホイールの例】

  •  社員の幸福、生活、健康
  •  給与、待遇、社内教育
  •  職場環境、建物、内装、オフィスビル
  •  福利厚生、休暇、社員旅行、周年行事

  •  雇用、人財配置、社員数
  •  店舗展開、支店・営業所数、工場数

  •  組織・企業理念の社員への浸透と対策

  •  協力企業、仕入先、関連企業、子会社
  •  パートナーシップの強化・開拓

  •  顧客、客層、顧客満足度調査
  •  主力商品、新商品、ブランドイメージ
  •  広告、マーケティング、ネット販促

  •  イノベーション、技術革新、特許
  •  研究開発、設備投資

  •  地域活動、社会貢献事業、寄付
  •  社会的弱者・障害者支援
  •  自然環境保全、地球環境に対する配慮

  •  売上・利益・資産、BS/PL
  •  資金調達、銀行、資本金

  •  出資者、株主、社会的評価・信用

  •  新規事業展開、海外進出

One ship drives east and another drives west with the selfsame winds that blow. It’s the set of the sails and not the gales that tell us the way to go. As we voyage along through life, It’s the set of a soul that decides its goal, and not the calm or the strife.

Ella Wheeler Wilcox

吹いている風がまったく同じでも、ある船は東へ行き、また別の船は西へ行く。進路を決めるのは風ではない、帆の向きだ。このことは私たちに、人生という航海の中で歩むべき道と指針を与えてくれる。人生という航海の行く末を決めるのは、それはまさに心のありようだ。凪でもなければ嵐でもない。

エラ・ウィーラー・ウィルコックス(アメリカの著作家、詩人)

バランスホイールのエッセンス


バランスホイールによるゴール設定について、特に重要なポイントを解説していきます。

① ゴール設定はバランスが重要

1-1: 人生のバランスは真の豊かさの源泉


バランスホイールで最も大切なことは、先ほども言いましたが、「人生の各方面にまんべんなく、ゴールを設定する」ということです。

これは当たり前のことのようですが、多くの人がおろそかにしがちな点でもあります。

あなたの身の回りの人たちをよく観察し、俯瞰(ふかん)してみてください。

好きな仕事に従事し、その職業が成功し、富や豊かさに恵まれ、住む場所が安定し、そして家族みんなが充分な幸福を手に入れて繁栄し、時間的余裕や趣味にも満足し、健康にもまったく問題がない。

旅や冒険を満喫し、人生の探求と創造を謳歌し、人格や人間関係も良好で、生涯教育や学び、資産状況、将来と老後の生活設計、社会貢献、今後の人生の展望とそれに向かった挑戦など、これら全てが何不自由なく完全に満たされているような人が、あなたのまわりにどれくらいいますでしょうか?

こういった人は本当に稀で、多くの人が人生の何らかの分野で問題を抱えていたり、夢や希望を失っていたり、どこかしら放棄し諦めているパターンが非常に多く見受けられるのではないかと思います。


その一番の理由とは、ゴールを設定していないからです。

ゴール設定をしていないがゆえに、自分自身や脳と潜在意識も、その目標・目的地が分からず、現状維持に徹してしまうしかなくなり、したがって多くの問題が解決されずに日常を混沌とした状況の中で過ごしてしまうことになるのです。

脳は、目的地や明確な目標に向かって、自動操縦装置のように進んでいこうとする性質があります。そしてその目標がないと、「現状維持」をしようとするのが私たちの脳の仕事です。

ですから、人には人生の目標であるゴールが必要で、ゴール設定にはバランスホイールが重要なのです。

ライフィングコミット 杉本

ゴールがないと、あなたの未来の人生は現在のままの延長となり、現状維持の人生が待っているだけです。


1-2: ゴールが先、方法は後

多くの人が人生の各方面にまんべんなくゴールを設定しようとしない背景には、ゴール設定に関する意識と感覚、教育と知識がないこともありますが、さらに大きな理由として、「どうやってそんなにたくさんの目標や大きなゴールを達成したらいいの?」という不安や恐怖があるからです。

方法ややり方が見えないし、分からないから、「目標設定しても仕方がない」と考えてしまうのです。

しかし、ここの部分にこそ、コーチングにおける非常に重要なエッセンスが存在します。

それは、「ゴールが先、方法は後から」というものです。

ライフィングコミット 杉本

やり方が見えないからゴールを設定しないのではなく、やり方が見えないからこそ、ゴール設定として正しいのです。


人間のマインドには志向性があって、ゴールを設定すると、そちらに向かって勝手に突き進んでいこうとする性質があります。

そして、ひとたびゴールが設定されると、自分に足りないものや、ゴール達成に必要な方法を探し出して、ゴールを達成しようとしてくれるのが、潜在意識のその秘めたる能力と働きです。

ですから、ゴール設定の時点で、そのゴールの達成方法が見当もつかないようなゴールであっても、全く問題はありません。

むしろそのようなゴールの方が、自分自身を大きく成長させ、人生に偉大なる変革を引き起こし、私たちは真の幸福と豊かさを求め、人生を謳歌・満喫できるようになります。

ゴール達成の方法ややり方は、ゴールを設定した後で、次第に見えてくるようになります。これをコーチング用語で、「スコトーマが外れる」と言います。

スコトーマとは「心理的な盲点」の意味ですが、スコトーマの解説や原理については下記にゆずります。

② ゴールは「現状の外側」に設定する

2-1: 自己変革に本当に必要なもの

ゴールは、今の自分から「なるべく遠く離れた場所に設定する」ことがより好ましく、コーチングとして正解になります。

ゴール設定の3つのルール
  1.  ゴールは現状から離れた遠くに設定する(現状の外側)
  2.  心から望むことをゴールとして設定する(Want-to)
  3.  ゴールは人生の各方面に設定する(バランスホイール)

ゴールをなるべく遠くに設定する理由や説明の仕方には色々とあるのですが、その最たる理由とは、そうしないと人は変われないからです。

一般常識からすると、「身の丈にあった判断をするべきだ」とか、「そんなに無理・無茶をするとリスクが高いからやめた方がいい」などというようなことになるのでしょうが、その判断にこそ人生を自らマンネリ化した牢獄に閉じ込めてしまう元凶があるのです。

現状に近いゴール、今の自分の立ち位置から考えて、達成可能そうな目標というのは、現状の自分を尊重したゴール設定であり、それはすなわち「現状の肯定」です。

脳や潜在意識にとっては、「今のままでいいよ」というメッセージに他なりません。「変わらなくていいよ」と自分の脳に語りかけているのですから、それで人生が変わるはずがありません。

多くの自己啓発の最大の誤りとは、この間違った形での「自己肯定」になります。


ライフィングコミット 杉本

誤解を恐れずに言えば、人生を変える秘訣とは、現状の自分に対する”自己否定”です。

しかしそれは、自分の存在を否定しろという意味ではありません。「現状維持のマインドを否定しろ」ということです。

そのために、わざと、現状からなるべく遠く離れたところにゴールを設定するのです。それをコーチングでは、「現状の外側にゴールを設定する」と表現します。

今の自分には大きすぎると思うようなゴールを設定することからはじめましょう。

そして、それを現状のほうに引き寄せるのではなく、そのゴールに向かって自分を成長させていきます。ゴールに圧倒されないくらい、今よりずっと大きな自分になるのです。

ルータイス 著「アファメーション」p221より引用

2-2: モチベーションの正体

上記とはまた違った別の視点で、ゴールを現状の外側に設定する理由について、解説をしたいと思います。

それは、ゴールは遠いほうが、潜在意識は焦るからです。

潜在意識の最たる働きとは、「頭の中にある、自分のあるべき姿の実現」です。この”あるべき姿”のことをセルフイメージとか、自己イメージと呼びます。

別の言い方で表現すると、「セルフイメージと現実世界との矛盾の解決」がその主な働きです。

私たち(の脳)は、身の回りの現実世界を潜在意識が自分らしいと思い込んでいるとおりの状態と世界にしたいのです。

ですから、セルフイメージと現実世界との間にギャップや矛盾がなければ、潜在意識は安心をします。そして、私たちの脳は”現状維持に安住”してしまいます。

ひるがえって、セルフイメージと現実世界との間に大きなギャップがあると、潜在意識は焦ります。自然にというか無意識に、私たちの脳は本気を出しはじめ、その矛盾を全力で解決しようと試みるのです。

じつは、この潜在意識が生み出した”本気”のことを、モチベーションと呼びます。モチベーションとは、潜在意識が感知したセルフイメージと現実世界とのギャップを埋めるためのエネルギーのことをいいます。


ここのメカニズムをきちんと理解すると、自己変革はずいぶんと身近で容易なものになります。

人生を大きく変えようと思ったとき、あるいは、膨大なエネルギーとモチベーションが必要になったときは、頭の中にあるセルフイメージと、今自分が置かれている環境や身の回りの現実世界との間に、意図的に大いなるギャップをつくり出せばいいのです。

それをシンプルに言い換えたのが、「現状の外側にゴールを設定する」ということなのです。

③ 真の幸福とは利己と利他の共存

バランスホイールの中身をもう一度見てみましょう。

  •  職業、社会的地位や名誉
  •  お金、収入、資産(不動産、現金、株 etc)
  •  趣味、余暇、スポーツ
  •  精神性、生きがい
  •  文化、芸術
  •  健康、美容、鍛錬
  •  生涯学習、語学、資格
  •  生活、時間
  •  住環境、所有物
  •  家族、家庭、教育
  •  人脈、人間関係、パートナーシップ
  •  地域活動、社会貢献、自然環境保全
  •  今後の挑戦
  •  老後、贈与、相続  など

このバランスホイールの中身を大きく2つに分けて考えるとすれば、「自分のためのゴール」と「他人のためのゴール」という2種類のゴールの見方ができると思います。

厳密に言えば、それらは完全に切り分けられるものではないのですが、概ね、ゴール設定は以下のように2つに分けて考えることができます。

  1.  「社会的成功と成長」

    地位や名誉、お金、趣味や生きがいといった、自分を喜ばせるための利己的目標

     ⇒ 能力の向上


  2.  「人間的成功と成長」

    家族、友人や仲間、地域活動や社会貢献など、自分以外をどう幸せにするかといった利他的目標

     ⇒ 人間性の向上

両者をきちんと考えてゴール設定することが、バランスホイールの秘訣です。

「それを人生における”バランス”といいます」と言ってしまえばそれまでですが、自分のことだけを考えているような人は、成功や豊かさとは無縁です。

誰でもそんな自分勝手な人を相手にしようとは思いませんし、この世界はたった自分ひとりの力だけで成功するようにはなっていないからです。

かといって、他人のことだけを一生懸命に考えているようでもよくありません。それでは決して、人生が楽しく面白く感じるのは、なかなか難しいでしょう。そういうのを本当の意味での豊かさとは言いません。

自分も幸せで、家族や他人も幸せであればこそ、それがあるべき真の幸福の姿であり、本物の豊かさであると言えます。

バランスホイールがゴール達成を加速する

バランスホイールを意識することは、人生やコーチングにおける大いなる成功の秘訣です。

それは、前述したように利己と利他のバランスの話もそうなのですが、マインドの働きという観点から見ても、バランスホイールには特筆すべき真実が存在します。

それは、バランスホイールには、「ゴールの世界のリアリティ」を強化し、ゴール達成を加速させるという役割があることです。

I × V = R

I(Image)× V(Vividness)= R(Reality)

イメージに鮮明さが伴うと、リアリティになる

イメージに鮮明さが伴うほど、脳内のリアリティは強化されます。リアリティとは脳内におけるその人にとっての”真実”のことであり、「自分自身のあり方と、そこから見える世界の姿」です。

そして、人間とは、脳内に蓄積されたリアリティに従って判断したり、行動を起こします。(コンフォートゾーンとは、脳内のリアリティによって決まります)

そして、ここがバランスホイールにおける非常に重要なポイントとなるのですが、「ゴールがたったひとつの場合よりも、多方面にまんべんなく複数のゴールを設定した方が、ゴールの世界のイメージがより鮮明に描写され、ゴールのリアリティが高まる」という点に注目してください。

人間の判断や行動(コンフォートゾーン)とは、脳内のリアリティによって決まりますから、ゴールのリアリティが高まると、ゴール達成が加速されるのです。

ライフィングコミット 杉本

バランスホイールによる複数のゴール設定が、ゴール達成を加速させます!!

【コーチングを実践するための7ステップ】

  1.  STEP1 ゴール設定
  2.  STEP2 スコトーマ
  3.  STEP3 コンフォートゾーン
  4.  STEP4 エフィカシー
  5.  STEP5 セルフトーク
  6.  STEP6 アファメーション
  7.  STEP7 ビジュアライゼーション
  8.  補講 企業・組織向けコーチング

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