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ビジュアライゼーション

【上級編】ビジュアライゼーションして効果の出ない人の対処法

こちらの記事は、コーチングをある程度学ばれた方、そして、より野心的に”上”を目指されたい方に向けた”上級編”の内容になります。

「ビジュアライゼーション」を熱心に実践しているのにもかかわらず、結果の出る人と出ない人との違いについて、脳内の働きから検証をしていきたいと思います。

ビジュアライゼーションの基本についてはこちら

ステップ1: イメージだけでいいの?


自己啓発とか成功法則などでは、「成功イメージをすると、イメージが現実化し、目標達成できる」という類のことは、必ず言われることです。

一昔前に流行った”引き寄せの法則”もそうです。謳い文句は「思考は現実化する」ですよね。

ですから、目標を明確に決め、視覚化イメージ(ビジュアライゼーション)をして、脳から叶えたい夢の思念というか波動をしっかりと宇宙に発する。

宇宙に曖昧な目標を伝えても、宇宙は困って叶えようがないから、目標はしっかりと明確に宇宙に伝える必要がある。それがビジュアライゼーションである。そうしてはじめて、思考は現実化し、夢は叶うというわけです。

他にもよく言われるのが、「願いを叶えるためには、目標やゴールを明確にして、ビジュアライゼーションをする必要がある」「脳は明確にしない目標を目的地として認識しないから、目標を紙に書き出したり、ビジュアライゼーションを徹底的にすることによって、ゴールを脳に対してしっかりと刷り込むことが最善・最強の方法である」などというような成功哲学です。


ここであなたに質問です。

これらが本当なら、もうとっくの昔に、世の中は成功者で溢れかえっているとは思いませんか?

でも現実は、そうはなっていない。

このブログを読んでいるあなたはどうでしょうか。

今まで散々、夢を書き出したり、ビジュアライゼーションはしたけれど、やっぱり叶わなかった。そう思う方も多いのではないでしょうか?

ということは、先に述べた成功法則や哲学は、間違いだったのでしょうか…⁈


いいえ、違います。

現実に、夢を書き出したり、ビジュアライゼーションをして、潜在意識が本領を発揮し、夢を叶えていく人たちもきちんと存在しています。

ただし、ごく一部の人々、多く見積もっても5%といったところでしょう。

夢を叶える「天才」たちと、一生懸命に夢をイメージしても叶わない「凡人」たち、彼らは一体、何が違うのでしょうか?


じつは、両者の間には、明確な違いが存在しています。

  1.  「潜在意識下にインプットされた記憶と情報」

  2.  「脳に条件づけされた本当の自分のあるべき姿」

要するに、マインドにとってより本質的な「セルフイメージ」や「コンフォートゾーン」の違いが、問題の根底にあるのです。


  1.  天才 ⇒

     潜在意識に成功が条件づけられているため、成功をイメージすると、潜在意識がそれを受け入れ、活性化し、脳全体でやる気と本気を出す


  2.  凡人 ⇒

     潜在意識に失敗が条件づけられているため、成功をイメージしても、潜在意識はそれを拒否、もしくはスルーし、成功イメージをしても、結局は何も変わらない

これが両者の人たちの間の、頭の中で起きている違いとカラクリです。

ですから、うまくいかない人は、脳や潜在意識の「条件づけ」を変えないかぎり、100%一生成功できないのです。

ステップ2: 脳の構造と思考の優先順位


脳の条件づけを成功に変えないかぎり、いくら成功イメージをしても、潜在意識に跳ね返されてしまうというところが、ステップ1の要点です。

ステップ2では、この部分に関して、もう少し踏み込んだ脳内のカラクリについて、考察と解説に入っていきます。このステップ2を理解すると、ビジュアライゼーションの効果を十分に発揮させるための見通しが、大変よくなることでしょう。

  •  天才 ⇒ 潜在意識に成功が条件づけられているため、成功をイメージすると、潜在意識がそれを受け入れ、活性化し、脳全体でやる気と本気を出す


  •  凡人 ⇒ 潜在意識に失敗が条件づけられているため、成功をイメージしても、潜在意識はそれを拒否、もしくはスルーし、成功イメージをしても、結局は何も変わらない

この法則から分かることは、成功イメージやビジュアライゼーションというのは、じつは、潜在意識に対してやたらに情報を送り込んでも跳ね返されてしまうという点です。

言い方を変えると、「潜在意識の影響力の方が、イメージ力よりはるかに強い」ということです。思考には力関係が存在するのです。


核心部分に入っていきます。このメカニズムは、”脳の構造”によって生じていることを明らかにします。

脳は「3層構造」をしています。脳の最も外側から順に、以下のような構造になっています。

脳の3層構造
  1.  脳の”外側”に「大脳新皮質(知性の脳)」

  2.  脳の”中間”に「大脳辺縁系(感情の脳)」

  3.  脳の”中心”に「脳幹(生命維持の脳)」

画像の出典・引用は「毎日が発見ネット」さま

ちなみに、脳の最も外側の”大脳新皮質”は、「左脳」と「右脳」に分かれます。

  •  左脳: 理屈の脳(論理・分析・計算・言語)

  •  右脳: イメージの脳(直感・全体把握・情感・非言語)

よく「ポジティブに考える」とか「成功イメージをする」ということが成功法則に挙げられますが、それらは両者とも脳の表面である「顕在意識 = 大脳新皮質」における情報処理に当たります。

そして、俗に言う潜在意識とは、脳の中間の「大脳辺縁系」と、脳の中心に位置する「脳幹」のことを言っています。

ここで重要なことは、脳の表面(顕在意識)でどのように考えても、さらに内部の感情脳(潜在意識)で考えることは、最終的な決断や実際の行動をコントロールする脳幹レベルでの判断や情報処理に直接的に影響を与え、全て感情脳での判断が優先されてしまうということです。

なぜなら、脳幹と直接つながっているのは、知性の脳である大脳新皮質ではなく、感情脳である大脳辺縁系だからです。

思考の3つの軸と言われる「映像(イメージ)」「言葉(内省言語)」「感情」ですが、じつは、この3つの思考には力関係があって、脳の構造上、感情の力が最も強いのです。

しっかりと成功イメージをしているのにもかかわらず、一向に成功に向かわないという人は、脳の表面や顕在意識レベルでは成功を考えていても、感情脳や潜在意識レベルでは、成功をイメージできていないということが原因にあります。


そうすると、問題は、「感情脳や潜在意識レベルにおいて、どのようにして成功やゴールの達成イメージに置き換えることができるか」という一点にかかってくることが分かります。

単に、ビジュアライゼーションするだけではダメなのです。前述のとおり、感情脳や潜在意識に跳ね返されてしまうのが関の山です。

感情脳や潜在意識に対して、どのようにして直接的に働きかけるのかという方法を学ばずして、成功やゴール達成は100%あり得ません。

ステップ3: 真の”肯定脳”とは?!


ステップ2では、「脳の中の思考には優先順位がある」というお話をしましたが、それは、脳の構造上、私たち人類の宿命と言わざるを得ません。

コーチングの創始者であるルータイスは、「思考には3つの軸がある」という言い方をします。「イメージ(映像)」「言葉」「感情」の3つです。

この3つの思考を脳内の部位別で考えると、以下のようになります。

思考における脳内の部位
  1.  イメージ ⇒ 脳の表面(大脳新皮質)の「右脳」

  2.  言葉 ⇒ 脳の表面(大脳新皮質)の「左脳」

  3.  感情 ⇒ 脳の中間(大脳辺縁系)

ここで最も注目すべきことは、イメージや言葉なら、私たちが意識や意志の力である程度はコントロールすることができるのですが、しかしながら、感情は、潜在意識レベルである感情脳によって支配されていて、私たちの意識や意志ではどうにもならないという点です。

このことは、日常生活を思い返してみれば分かることですが、頭の中で思い浮かべる映像や言葉、もしくは口から発する言葉の場合、意志の力でどうにでも取り繕うことができます。いつでも、”ウソ”だってつけます。

一方で、感情の方はというと、頭の中で勝手に湧いてくるもの、自然発生的な思考です。好きなものは好きだし、嫌いなものは嫌いですし、いいものはいい、嫌なものは嫌なのです。感情にウソはつけません。

感情は、本能レベルや無意識レベルでの思考であり、潜在意識の方から自動的に判断される情報処理になります。その判断基準はというと、セルフイメージやコンフォートゾーンの中身に依存します。

そして、脳の構造上、脳の表面における顕在意識による思考(イメージと言葉)は、脳の中間に位置する感情脳・潜在意識による感情思考に、完全に敗北します。

これが、私たち人類が人生や行動をなかなか思い通りに操ることができないと考える所以です。


コーチングのひとつの目標とは、「本人の心から望むゴールを達成することができるマインドを築くこと」ですが、それは、上記の視点に立っていうと、「潜在意識による判断や感情脳が、ゴールに対して肯定的である」という一点にかかってきます。

そうしないと、どんなに高い志や想い、願い、イメージ等があったとしても、感情レベルや潜在意識によって破棄、もしくは遮断されてしまいます。

潜在意識や感情脳による思考をどうにかして、ゴールに対して肯定的に変えなくてはなりません。それが世によく言われる、「セルフイメージを変える」ことの本当の意味合いなのです。


脳科学的に脳が肯定的、ポジティブというのは、思考の3つの軸である「イメージ」「言葉」「感情」のすべてが肯定的になっている状態を指します。

成功者とか成果を出す人たちの脳とは、まさにこの状態なのです。

他方、タイトルにもあるように、成功イメージをしても成功しない人たちの頭の中というのは、意志の力で一時的にはイメージと右脳をポジティブな状態にすることができたとしても、肝心な感情(脳)と潜在意識の方はネガティブになってしまっていて、それに引きずられて、左脳の言語や右脳のイメージも時間が経つにつれ、次第にネガティブになります。

また、不機嫌でも、演技で取り繕って無理やり言葉を肯定的にしたところで、やはり人間は不機嫌ですし、そういう状態を機嫌がいいと言わないことは、誰にでも分かります。

思考の3つの軸の中で、やはり最も影響力が強いのは、”感情の力”だということです。


いよいよ本題も終盤に差し掛かってきました。

今までの話を総合して、「頭の中の状態をよくする」「マインドを整える」というのは、こういうことです。

真の肯定脳とは

マインドがゴールに対して肯定的、ポジティブというのは、思考の3つの軸である、「イメージ」「言葉」「感情」のすべてが、ゴールに対して完璧に肯定的になっている状態を指します。

どれひとつ欠けても、脳は決して本気を出さないのです。

ステップ4: 潜在意識へのアクセス


いよいよこの記事も終盤、最後のまとめになります。

そして、秘儀伝授でもあります。この記事を読まれている方は、絶対にものにしていただきたいと思います。

結局、私たちが思い通りの人生を手にしたり、成功を掴み取るためには、感情脳である大脳辺縁系(や脳幹を含む情報処理)、いわゆる潜在意識と呼ばれる領域にアクセスし、私たちの願う方へと手なづけなくてはならないことは、ステップ3までのお話でご理解いただけたと思います。

そうしないと、いくらビジュアライゼーション(視覚化イメージ)ばかりを熱心に実践しても、その努力は潜在意識に弾かれてしまいます。それが私たち人類のもつ脳の構造の宿命なのです。


さて、それでは脳の秘密をお伝えします。

脳の構造上、思考には優先順位、あるいは強度順位があることは前述したとおりです。この順位は、以下のように表すことができます。

思考の強度

「感情の思考」 > 「映像イメージ」 > 「脳内会話・内省言語)」

ちなみに、脳内会話・内省言語(左脳)より、映像イメージ(右脳)の方が思考の強度、優先順位は高くなります。

これは、脳内の情報伝達には、次のようなルートが存在しているからです。

脳内の情報伝達ルート

「脳幹(最終判断)」 ⇔ 「大脳辺縁系(感情脳)」 ⇔ 「右脳(イメージ脳)」 ⇔ 「左脳(言語脳)」

これを見て、おや~と思った方は大変に鋭いです。ここには、「声に出す言葉」「声に出したセルフトーク」が欠けていることにお気づきになられたでしょうか?

ライフィングコミット 杉本

感情脳や潜在意識に直接的に働きかける方法はというと、じつは、「声に出した言葉」なのです。

「声に出した言葉」というのは、潜在意識に対し、直接的に働きかけることが可能なのです。

これは認知科学における「外部化」という技術に支えられています。

口から発した言葉というのは、一旦は脳から言語情報として表に出て、再度、音声情報として耳から入ります。これによってどういうわけか、潜在意識に働きかけることが可能となるのです。

「脳から一度、外(脳の外部)に出して、再び脳内にフィードバックする経路」のことを認知科学用語で、”外部化”といいます。

このメカニズムは、人間の脳のオリジナルな特性と言わざるを得ません。すなわち、以下の思考強度の方程式が成り立ちます。

「動作や行動」 > 「声に出した言葉」 > 「感情の思考」 > 「映像イメージ」 > 「脳内会話・内省言語」

これが、どんなにすごいことを言っているのか、分かる人には分かると思います。コーチングや認知科学における最終到達地点のひとつが、この真実なのです。

脳というのは、最終的には、「動作や行動や表情を最も信用する」のです。

「声に出す言葉」ということは、口や喉や表情や、筋肉が動いていますから、動作や行動を最も信用する脳としては、感情よりも声の方が優先順位が高くなります。


思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

作者不詳


この記事を読んでいただいている方の中で、今まで自己啓発やコーチングやビジュアライゼーション等を熱心に勉強・実践されていたにも関わらず、願いかなわず、ゴール達成が上手くいかなかった方がいたとしたら、これで謎が解けたと思います。


Q & A  Success or Failure
  1.  成功イメージが現実化しなかった方 ⇒

    口から出る言葉やセルフトークが、本当に成功イメージと合致していましたか?


  2.  セルフトークが全然現実化しないと感じる方 ⇒

    脳内会話・内省言語より声に出す言葉の方が、潜在意識に対して影響力がはるかに強いことを知っていましたか?


  3.  アファメーションが効かなかった方 ⇒

    アファメーションをきちんと声に出して丁寧に読んでいましたか?


  4.  ゴールが見つからない方 ⇒

    ゴール設定やゴールとの出会いを心から望んでいたとしても、「ゴールがない」「ゴールが見つからない」などと口に出したり、人と話してはいませんでしたか?


  5.  なかなかゴール達成に向かわない方 ⇒

    セルフトーク、特に自分の口から出ていた言葉をよくよく反芻してみれば、理由が分かると思います。(手紙に書いたり、メールで打つ文章も含む)


  6.  ゴールに対する自信や確信、エフィカシーが高まらない方 ⇒

    日常いつしか弱気な発言や、「難しい」「できない」「自分には無理」「自信がない」「エフィカシーが上がらない」などと口ずさんでいたはずです。


  7.  運が悪い人 ⇒

    「ツイてない」「運が悪い」「自分なんか」などと口に出して言ってはいませんか?


コーチングの創始者、ルー・タイスの名著というか大著に、「アファメーション」という書籍(フォレスト出版)があります。


ルータイス
ルー・タイス(1936~2012年)
心理学者、米国自己啓発界、能力開発の世界的権威、コーチングの創始者
アメリカ・ワシントン州生まれ


もうこのタイトルに、人生を変える秘訣と奥義が書かれているではありませんか。

そう、「アファメーション」なのです。自分のあるべき姿やマインドの理想像を文章の形に書き表して、声に出して読む方法です。

肯定形、現在進行形や断定形を使って、「私は○○である」とゴールを達成した将来の自分にふさわしい姿を言葉で表現して、毎日朝晩、声に出して読み上げます。

たったこれだけのことがきちんとできないような人は、もう人生を本気で変えるのなんかあきらめた方がいいでしょう。無理をして、人生を変えなくてはならない道理や法律や決まりごとなんてありません。

しかし、絶対に自分を変えたい、本気で人生に大変革を起こしたいという人は、その「最短距離はアファメーションである」ということを肝に銘じてください。

かんたんです。最初はウソでも強がりでもいいから、とにかく言い続けるだけです。ひとりでこっそりコツコツと、「声に出して」です。

  •  「私ならできる」

  •  「私は裕福で成功している」

  •  「自分はツイてる」

  •  「必ずうまくいく」

  •  「大丈夫、大丈夫」

  •  「余裕、余裕」 

  •  「私のビジネスは繁栄し続けている」

声に出して言ったもん勝ち。成功者はみんな、この言葉の法則の実践者なのです。

これら上記のことがしっかりと理解できたうえで、成功イメージやビジュアライゼーションを積極的に実践していってみてください。

そうすると、思考の3つの軸である「イメージ」「言葉」「感情」のすべてが、完璧にゴールに対して肯定的になります。

脳内におけるゴールの世界のリアリティ、臨場感が最大限に高まり、潜在意識がゴール達成に向けてしっかりと肯定的になり、潜在能力が100%発揮されるようになります。

この状態になってはじめて、”脳が本気を出す”のです。


参考文献 / 推薦図書: 西田文郎 著「強運の法則」



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